日向坂46に、四期生として新メンバー12人が加わることが決まった。今年3月7日から始まった新メンバーオーディションで、5万1038通の応募から選ばれた。約4253倍の狭き門をくぐり抜けた。22日正午から、毎日1人ずつプロフィルが公開されている。
けやき坂46(ひらがなけやき=現日向坂46)時代に行われた一期生オーディションが1090倍、二期生オーディションが1667倍。同じ「坂道シリーズ」グループの乃木坂46、欅坂46(現櫻坂46)とともに行った「坂道合同ーディション」は約3400倍だったことを考えても、よりグループの人気や注目度が高まったことを感じさせる倍率だ。
もちろん人数が全てではないが、応募が多いに越したことはない。女優などの大規模オーディションを行う芸能事務所関係者は「オーディションで大事なのはまず人数です。母数が多ければ、それだけいい人材が集まる可能性は高まりますから」と説明。「当然、PRには毎回かなり力を入れていますし、開催発表の記事は新聞でも特に大きく扱ってほしい案件です」と話していた。
グループとしては先輩にあたる乃木坂46にも、2月に5期生11人が加入した。昨年7月から応募開始し、選考が行われた。応募人数は8万7852人で、日本のグループアイドルの単独オーディションで史上最多という。倍率は7987倍にものぼった。既に「真夏の全国ツアー2022」などのライブにも参加し、活躍している。
「坂道」グループのオーディションにはなぜ人が集まるのか。単純に人気や知名度が高いのはもちろんだが、女性ファンにも受け入れられやすい土壌を作ったことも大きいだろう。かつては白石麻衣や西野七瀬、現役でも齋藤飛鳥や山下美月ら、ファッション誌のモデルとして活躍するメンバーが多数在籍している。ひとたびライブを開催すれば、多くの女性ファンが詰め掛けるし、客席にはカップルの姿も多い。
「企業は人なり」という言葉もあるように、アイドルグループに限った話ではないが、やはり組織は人材が第一なのだろう。もちろんプロデュースやマネジメント、楽曲、知名度、タイミングなど、さまざまな要素はあるが、メンバーのルックスや素質が占める部分は間違いなく大きい。
あるアイドルグループのスタッフは「坂道グループはいい具合に女性ファンも取り込んだし、イメージ戦略もうまい。どのグループも必死に人をかき集めたり、運良くいいメンバーに巡り合えることを祈ったりしているが、あれだけの人数が集まれば選びたい放題だろう。正直、うらやましい」と話していた。
乃木坂46の3期生以降には、もともとグループのファンだったメンバーも多い。5期生随一の注目株でもある井上和(いのうえ・なぎ=17)は「もちろん、パフォーマンスとかがすごいとか、かわいいっていうのは、入る前から知っていたんです」と前置きした上で、「でも加入して一番思ったのは、それ以上に先輩方が人として本当に素晴らしすぎて。だから私だけじゃなくて5期生みんな言っている目標は『先輩たちみたいな人になりたい』です」と熱弁した。
人と人の好循環が、人気アイドルの証しなのかもしれない。
【横山慧】



