R-1グランプリの出場資格がない、芸歴11年目以上のピン芸人日本一決定戦「Be-1グランプリ」(うすくら屋シュースケ主催)の決勝が19日、東京・渋谷ユーロライブで行われた。敗者復活3人を含む12人が争い、紺野ぶるま(36)が優勝して、賞金50万円を獲得した。

今年で3回目となるBe-1グランプリ。お笑い賞レースの決勝進出で、R-1が2回、THE Wが3回とずぬけた実績を誇る紺野が格の違いを見せつけた。

「芽吹きました」のセリフの後に答えを言う、下ネタの「ち○こ謎かけ」が知られているが、この日は封印。ファーストステージは「金持ちの上流階級育ちの男との別れ」ネタで1位通過。

2位通過のベルサイユ(36)と3位通過のウメ(44)と争ったファイナルラウンドでは「かわいすぎる駅員」ネタを披露。アイドルを目指していたが箸にも棒にもかからず、テレビで西川史子(51)が“美人すぎる女医”として出ていたことにヒントを得て駅員になったなど、大きな笑いを取った。審査員7人中5人の支持を得て圧勝した。

紺野は09年に芸人デビュー。平成最後の19年4月に結婚して、昨年4月に第一子を出産した。冠スポンサー「中小企業診断士マキノヤ先生」で、審査員の牧野谷輝氏(46)から、賞金50万円のパネルを渡されると「芸歴12年以上になりますが、本当にうれしいです」と笑顔。そして「ところでマキノヤ先生って何者なんですか」とツッコんで笑わせた。

さらに審査員の放送作家・元祖爆笑王氏(58)から優勝トロフィーを渡されると、紺野は「このトロフィーは変。ボウリングのフィギュアがついてる。ボウリングの大会のやつじゃ」とツッコミ。ボウリング愛好家としても知られる爆笑王氏は「ピン芸人だから、ボウリングのピンにかけました(笑い)。エロネタをやるのかと思っていたけど違った。完璧な“紺野ぶるまワールド”を見せてくれた。(M-1で)ウエストランド井口(浩之)は『R-1には夢がない』と言ってたけど、Be-1には夢がある」と話した。

◆ファイナルラウンド結果 紺野ぶるま5票、ベルサイユ1票、ウメ1票

▼ファーストラウンド結果 <1>紺野ぶるま<2>ベルサイユ<3>ウメ<4>ハギノリザードマン<5>ハラコ<6>小仲くん<7>シオマリアッチ<8>浜村凡平太<9>おぐ<10>ミヤシタガク<11>代走みつくに<12>須藤ジム

▼審査員特別賞 笑福亭羽光賞=ハラコ、元祖爆笑王賞=ウメ、なだぎ武賞=小仲くん、号泣・赤岡典明賞=ミヤシタガク

▼審査員 中小企業診断士マキノヤ先生、元祖爆笑王、なだぎ武、中山功太、やまもとまさみ、笑福亭羽光、田上よしえ

▼司会 飛石連休・藤井ペイジ、日里麻美