フリーアナウンサー笠井信輔(60)が15日、インスタグラムを更新。岐阜市の陸上自衛隊日野基本射撃場で14日午前9時10分ごろ、訓練中に男性隊員3人に向け自動小銃を発射し、52歳と25歳の2人を死亡させ、別の25歳を負傷させ、現行犯逮捕された自衛官候補生の男(18)の氏名を、非公表としていることについて、違和感を覚えたとつづった。
笠井は、18歳は民法では成人であるものの、刑事事件では少年法が適用される特定少年という立場で未成年扱いになることを踏まえ「人を殺める行為をしても、起訴までは氏名非公表でなければいけないのであれば18歳に小銃の実弾を与えて良いのか」と、自衛隊が実弾演習に参加する隊員の、年齢を引き上げる必要性を指摘するなど私見、持論を展開した。
笠井は、フジテレビ時代に出演していた「とくダネ!」では、サブ司会兼メインアシスタントと並行し、ニュースデスクの任も担っていた。そうした知見から「発砲自衛隊員の氏名『非公表』に思うことがあります」と切り出した。「自衛官候補生による信じがたい痛ましい事件 小銃を発砲し、2人死亡1人けがと言う、死者を2人も出してしまった前代未聞の大事件です ところが、昨晩のニュースを見たところ、事件を起こした18歳の自衛官候補生も、被害にあった自衛官も誰1人名前が公表されていません ここにある種の違和感を持った人は私だけではないと思います」と、容疑者の氏名が非公表であることに、違和感を覚えたとつづった。
さらに「日本では許されていない『人を殺すことのできる武器』を、必要とあらば使用することが許されている特別な任務についている自衛官です しかも法律では、現在18歳は成人です もう責任をしっかりと取る年齢になっているのに…と思っていたら やっぱり古舘伊知郎さんが『氏名非公表は疑問』と既にお昼の番組でそういった発言をしているというネットニュースに行き当たりました」と続けた。
笠井は「18歳は『民法では成人だが、刑事事件では少年法が適用される』【特定少年】と言う立場だそうで起訴されるまでは、未成年扱いで名前は非公表になるそうです」と非公表になった点について説明。その上で「しかし自衛隊員と言う立場を考えたら たとえ候補生でも、18歳ならば ここは早い段階で、実名公表に踏み切る判断も検討する事態ではないでしょうか」と実名報道を検討すべきと主張した。そして「この判断は、マスコミではなく、自衛隊、もっと言うと政府がするものだと思います 事故ではなく、殺める目的で発砲したと本人も供述しているようですから、なおさらです」と実名報道をするか、しないかの判断は、殺意を持って発砲したと供述した点も考慮し、自衛隊や政府がすべきだと主張した。
一方で「ただ、やはり、青少年の人権問題が絡んでくるので、感情論だけで論じていけないと言うのもわかります 法律がそうなっているのですから これに従い少年を守るのは当然と言う考え方です」と感情論に傾くことはいけないとしつつも「しかし、18歳を成人としたことによって18歳と19歳を『特定少年』と言う形にした複雑な法体系に、今回ばかりはスッキリしない気持ちになってしまった人も多いと思います そして、もっと思ってしまうのは訓練で与えられた小銃で、人を殺める行為をしても、起訴までは氏名非公表でなければいけないのであれば18歳に小銃の実弾を与えて良いのかと言う議論になると思います」と、18歳に実弾を与えることの是非を問うた。笠井は「私は、自衛隊の実態を詳しく知っているわけではありませんし日本の国防問題に精通しているわけでもありませんが、非常に厳格に銃の訓練はされていると聞いています 少年法が適用される法律上の少年は、精神的に未成熟なところもあり、更生の可能性もあるので、守ってあげなければいけない部分もあるというのもわかります だとしたら そんなふうに法律で守ってあげなければいけない立場の若者に実弾を渡して訓練をするのは、少しタイミングが早いのかなと そんなことを感じるのです」と、実弾を渡す年齢、タイミングを考慮すべきだと主張した。
その上で「今後はより厳格に厳しい安全管理のもとで訓練を行う これは当然のことだと思いますが どんなに厳しい安全管理を行っても実弾を渡した瞬間から事件を防ぐ手立てはなくなると思います ただ過去40年近くにわたって、自衛官は、誰もこのような事件を起こしておりません それぐらい皆さんしっかりしてらっしゃる だからこそ、『やっぱり18歳は…』と思ってしまうのです 今後は、実弾演習の年齢を引き上げると言うことになるのではないでしょうか? そんなことをいろいろ考えています」と、自衛隊への信頼感をつづりつつも、実弾演習に参加する隊員の、年齢引き上げの必要性を指摘した。
そして「亡くなられた方の無念さを思うと、本当にかわいそうでなりません ご冥福をお祈りします」と、被害者の冥福を祈った。
容疑者の逮捕容疑は14日午前9時10分ごろ、射撃場で25歳の隊員に発砲し、けがをさせた疑い。隊員はその後死亡。陸自などによると、所属部隊の指導役だった陸曹3人に向け小銃を発射した。
男を含めた4人は守山駐屯地(名古屋市)の所属で、男は4月に第35普通科連隊新隊員教育隊に入隊。射撃を含む基礎的な訓練を受けて6月末に修了し、部隊に配属される予定だった。
捜査関係者によると、男は52歳の教官に叱られたという趣旨の供述をしているほか、死亡した隊員(25)を狙ったわけではなく、発射を妨げようとしたから撃ったという趣旨の話もしている。25歳の隊員への殺意は否定しており、県警と陸自中部方面警務隊は教官が標的だった疑いもあるとみて、合同でトラブルの有無や当時の状況を調べる。民間人に被害はなかった。



