民放公式テレビ配信サービス、TVerがオリジナルドラマ制作に初進出し、第1弾「潜入捜査官 松下洸平」を9月に配信することが20日、発表された。在京民放5局が制作協力し、看板番組が局の垣根を越えてひとつのドラマの中に登場する。TVerだからできる演出に、主演松下洸平(36)は「こんなドラマ見たことがない」と自信をみせている。

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松下が演じるのは、ある大物俳優の捜査のため芸能界に潜入した警視庁捜査官、松下洸平役。15年間、俳優として目立たないように捜査してきたが、予想外に売れてしまったことで映画共演というチャンスが到来。身につけた演技力で直接対決に挑んでいくサスペンスコメディーだ。

潜入捜査の一環として、5局での横断ロケも行っている。それぞれの看板バラエティー番組に「俳優松下洸平」としてゲスト出演する場面も大きな見どころとなる。バラエティー番組の収録をしながら、同時にドラマの撮影もするといういまだかつてない撮影で、収録分はそれぞれの番組で普通に放送される。

19日には、TBS系情報バラエティー「ラヴィット!」に生出演したばかり。MC川島明から「何の番宣ですか」と聞かれ「特に番宣はございません」と答え、スタジオを沸かせていた。

企画した小原一隆プロデューサー(フジテレビから出向)は、「鍵のかかった部屋」「失恋ショコラティエ」「残念な夫。」や、映画「とんかつDJアゲ太郎」などを手がけたヒットメーカー。「TVerは民放が集まった珍しい形のメディアなので、2年前に出向してきた時から、5局が合致してドラマを作れないか探ってきた」と話す。

「テレビコンテンツのおもしろさを入れ込んだものを」という趣旨に各局が賛同し、5局のバラエティー番組の協力が実現した。「ドラマを通してバラエティー番組に興味を持っていただけるなど、放送局にもメリットがある座組み。民放全体にとっていい形で楽しんでもらえたら」。

局のカラーの違いなども楽しい見どころとなる。「撮影で各放送局を訪れさせてもらうと、独特の空気みたいなものはありますね。フジテレビしか経験がないので、撮影はすごく楽しい」。作品は、ドラマの端境期である9月に、15~20分のサイズで5本程度配信するという。

画期的な企画に主演することになった松下は「ドラマ初主演作がまさかのTVer。民放5局すべてに出させていただけるということに驚いた。こんなドラマ見たことがないですし、これができるのはTVerさんだからこそ」。5局のバラエティー番組への出演にも「貴重な経験」とし「出てみると単純に楽しい。TVerのドラマのカメラも回っているのに、楽しいのでつい忘れてしまったり」。

15年前の俳優デビュー当時から実は潜入捜査官だった、という設定にも「絶妙」とやりがいをみせる。せりふの中には、これまで出演してきたドラマのタイトルも多く登場するという。ブレークのきっかけとなったNHK連続テレビ小説「スカーレット」も出てくるとし「売れるつもりがなかったという設定なので、『スカーレットのせいで』みたいなせりふもあって、クスッと笑っていただける設定になっていると思います」と話している。

◆「潜入捜査官 松下洸平」に登場するバラエティー番組

▼日本テレビ「ぐるぐるナインティナイン」

▼テレビ朝日「あざとくて何が悪いの?特別編」(6月30日放送予定)

▼TBS「ラヴィット!」(6月19日生出演※放送済み)

▼テレビ東京「緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦」

▼フジテレビ「全力!脱力タイムズ」(7月14日放送予定)

◆TVer(ティーバー) 民放公式テレビ配信サービス。民放各局のコンテンツを完全無料で楽しめる国内最大級の動画配信サービス。常時約650番組の見逃し配信のほか、スポーツなどのライブ配信、民放5系列のゴールデン、プライムタイムを中心とした番組をリアルタイム配信。