今年5月に上方漫才大賞を受賞したお笑いコンビ、プラス・マイナスが10月7日に「プラマイ寄席」を大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールで開催する。

上方漫才大賞受賞とコンビ結成20周年をダブルで祝うイベントで、ゲストにはテンダラー、銀シャリ、アキナ、吉田たち、さや香、カベポスターも出演する。ツッコミの岩橋良昌(45)、ボケの兼光タカシ(44)がこのほど、イベントに向けての意気込みを語った。

   ◇   ◇   ◇  

上方漫才大賞を受賞し、勢いに乗るプラス・マイナスがコンビ結成20周年も一気に祝う。

岩橋 吉本側から(イベントの)声をかけてもらった。ゲストも来てくれるというので。ちょっとでもお客さんに来ていただけるように。新ネタ1本下ろそうと思ってて。ぜひ見に来てください。

兼光 今回、ダブルでめでたいライブということで、一番ゲストも気の知れた後輩にも来ていただける。お客さんを是が非でも満席に、パンパンに。20周年で集大成。盛り上がっていけたら。

“反骨の漫才師”がついに開花した。今年5月に上方漫才大賞を受賞するまで、賞レースには縁がなかった。

岩橋 優勝は非常にうれしく思っている。劣等感あったし。「THE SECOND」も負けたし、「M-1」の決勝いけなかったし、賞レースで結果残してなくて、悔しさがあった。評価されてなかった。でも劇場ではウケていた。それを見てくれている人はいたんだと。

兼光 M-1グランプリは優勝どころか決勝も行ってない。(上方漫才大賞では)大賞を狙うしかなった。喉から手が出るほど欲しかった。劇場やライブでは劣等感はちょっとあって。ポスターとかでも、書くことないから「劇場番長」とか、こじつけて書かれて。箔(はく)がほしかった。自信がついた。

結成20周年。平たんな道のりではなかった。

岩橋 解散の危機もあって。ネタがウケなかったら(自分の)機嫌も悪くなるし。0・5秒の間とか、はたき方の角度とかやっているので。プロフェッショナルっていうことを考えると、だいぶ細かいところはやっていた。やりすぎかと思ったけど、こだわってきたことが実ってきた。

兼光 (岩橋は)むちゃくちゃ細かい。若い頃はぶつかったこともあったけど、実際修正して(ネタが)よくなっている。彼が言ってくれて、修正できている。正しい。プロフェッショナル。(岩橋を)尊敬している。

岩橋 逆の立場だと気が狂うわ。

徹底的に漫才の完成度を追究し続けている。

岩橋 あんまりそこまでやっているコンビはいない。1個1個を掘って掘って、今でも修正している。新ネタをどんどんつくるよりも、1個のネタをどんどんウケるようにしたかった。

兼光 玉を真ん丸にしていく感じ。(ネタづくりに)ホンマに終わりはあるんかなって思う。

20年で今も磨き続けているネタは10本あるという。その中からトリで披露するネタを選び、オープニングでは新ネタを披露する。ネタは2人で出し合い、そこから純度を上げていく。万人にウケる漫才を心がけている。

岩橋 1本が新ネタ。できることをやって臨むだけ、トリはブラッシュアップしたのを。行き詰まるネタは捨てるし。もちろん10本以外にもつくっているけど、割と見切りが早い。(僕らがやっているのは賞レース用の)競技漫才じゃない。カスタマーファースト。大賞をいただことにより、確信に変わった。笑える分母が大きい漫才を狙っている。それで笑ってくれたら幸せ。

兼光 大賞とって、紆余(うよ)曲折あったけど、心に多少の余裕もできたりした。

公演ポスターにも描かれた「W祝!!」をステップに今後につなげる。

岩橋 テレビに出られたらラッキー。まずは劇場でしっかりやること。NGK(なんばグランド花月)の看板を担う。入り口にプラス・マイナスのプレートがほしいですね。(上方漫才)大賞でグリーン車に乗るっていう夢はかなえたんで。

兼光 上方漫才大賞は何回も取れる。オール阪神・巨人さんの4回を塗り替えて5回。あと、阪神・巨人さんが持っている紫綬褒章をもらいたい(笑い)。

◆プラス・マイナス 岩橋良昌(いわはし・よしまさ)1978年(昭53)8月12日生まれ、大阪・交野市出身。桃山学院大中退。167センチ、93キロ。血液型A。兼光タカシ(かねみつ・たかし)78年11月10日生まれ、大阪・交野市出身。169センチ、64キロ。血液型B。交野高同級生の2人が02年(平14)に吉本の養成所・NSC大阪に入所。03年6月デビュー。07年ABCお笑い新人グランプリ優秀新人賞、NHK上方漫才コンテスト最優秀賞。12年上方漫才大賞新人賞。16年4月に「プラスマイナス」から改名。今年5月、上方漫才大賞受賞。