三谷幸喜監督(62)が13日、都内で行われた東宝ラインナップ発表会で、長澤まさみ(36)主演の新作映画「スオミの話をしよう」(来年9月13日公開)を製作したと発表した。

同監督の監督作は、19年「記憶にございません!」以来5年ぶり。脚本は長澤を想定して当て書きしたと明かし「今の魅力をスクリーンに収めたかったというのが目標。これは、長澤まさみムービー」と断言した。

   ◇   ◇   ◇

三谷監督は「スオミの話をしよう」には「5つの顔があります」と言いミステリー、コメディー、恋愛映画と語り出した。そして「実は一番、大事な顔。一番、大きな活字でお願いしたい。長澤まさみ作品です」と声を大にした。

長澤は、脚本を手がけた10年のフジテレビ系ドラマ「わが家の歴史」、14年の舞台「紫式部ダイアリー」、16年のNHK大河ドラマ「真田丸」に出演、22年の「鎌倉殿の13人」では語りを務めた。築き上げた信頼は揺るぎなく「今の日本映画界で最も力があって輝いている女優さん。今の魅力をスクリーンに収めたかった」と、自ら熱望しての映画初タッグとなった。撮影は今年8月から9月にかけて行い、長澤のエンターテイナー的素養を生かすため「歌も踊りも…気持ちアクションも」(三谷監督)あるという。

自ら手がけたオリジナルの脚本は、大富豪の妻スオミの失踪を知り、大ごとにしたくない夫が極秘に捜査を頼んだ元夫の警察官を含め、愛した5人の男が豪邸に集結してマウントを取り合う。5人が語るスオミのイメージは、見た目も性格も全く異なるという難役だ。長澤は「多面的に見える女性で、台本を読んだ時はとても難しいなと感じましたが、監督の演出の元、なんとかやりきることが出来ました。俳優のいろいろな可能性を引き出してくださる方で、今後の糧となるようなものをたくさん頂けた」と三谷監督に感謝した。

三谷監督は、5人の男性を演じた俳優陣については「あまり僕の作品に出てこなかった俳優さんに集まってもらった」とし、三谷組常連の佐藤浩市(63)中井貴一(62)西田敏行(76)は出演していないと断言。その上で「長澤まさみの全てが、ここにある」と胸を張った。【村上幸将】

 

◇三谷幸喜監督の監督作◇

97年「ラヂオの時間」(唐沢寿明)

01年「みんなのいえ」(唐沢寿明)

06年「THE 有頂天ホテル」(役所広司)

08年「ザ・マジックアワー」(佐藤浩市)

11年「ステキな金縛り」(深津絵里)

13年「清須会議」(役所広司)

15年「ギャラクシー街道」(香取慎吾)

19年「記憶にございません!」(中井貴一)

24年「スオミの話をしよう」(長澤まさみ)

※()内は主演