先月20日に81歳で亡くなった女優山本陽子さんが出演予定だった舞台「そして誰もいなくなった」(4月5~7日、東京・江東区文化センター)の会見が6日、都内で行われ、山本さんの代役を務める夏樹陽子(71)が参加した。2日前から稽古が始まり、夏樹はこの日初参加して本読みを行ったという。

夏樹は、山本さんの代役を務めることについて「大きな、あこがれの女優さんだったので、非常に重く、ここ10日間ほどよく眠れなかった。ご供養になればと思ってお引き受けしましたが、だんだん重くなっていきました。いろんな(SNSの)意見を読んで、だんだん緊張が高まってきました」と話した。キャリア初の代役だとし「責任感とプレッシャーってこういうことなんだなと思いました。山本さんに恥ずかしくないようにやらなくちゃという思いがあります」と語った。

19歳のモデル時代に、山本さんと初めて会ったという。「すごく気さくで、いっぺんにファンになりました。山本さんは車が好きで、私も好きだった。山本さんが真っ白のジャガーに乗ってガソリンスタンドに入っていくところを見て、本当にかっこよかった。何十年後かに、そのお話をして盛り上がってうれしかったです。美しくて華やか、りんとして人柄がお顔に表れてる。器の大きな方だなと思いました」と振り返った。

小説家夏樹静子さんと山本陽子さんの名前から芸名が付けられたという縁もある。夏樹は「山本さんには、代役を精いっぱいやらせていただくので見ていてくださいね、と言いたいです。背中をぽんと押していただければありがたいです」と話した。山本さんの書き込みの入った台本も手にし「本読みしている時、ふっと、山本さんだったらこのように言うかしらと一瞬思いました。時々現れてくださるとありがたいなと思います」と思いをはせた。

また、夏樹は山本さんと共通のゴルフ仲間がいるそうで、山本さんが舞台が終わったらゴルフに行きたいと話していたことも明かした。

主演の野村宏伸は「山本さんと一緒にできるということでうれしい思いだった。稽古に入る矢先にこういうことを聞いて複雑な思いだった。夏樹さんが引き受けてくださったことに感謝の思いを感じています。これから1カ月間、団結してやりたい」と話した。

ほか、伶美うらら、小野了が出席した。