大手芸能事務所ホリプロ制作のオリジナルミュージカル「DEATH NOTE:The Musical」初の現地キャスト、現地スタッフによるロンドン公演が11日(日本時間12日)、開幕した。日本では15年から4度、韓国でも5度上演されてきた人気漫画の舞台化。英語での上演は初となる。夜神月役はザンダー・パン、L役はコリン・ライアンが務める。

トニー賞やローレンス・オリビエ賞の受賞経験を持つ最高峰のスタッフが集結した。会場のバービカン劇場は名門劇団ロイヤル・シェークスピア・カンパニーのロンドン拠点で、海外の優れた作品を紹介する場としても知られる。85年には「レ・ミゼラブル」の英語版世界初演が上演された。ホリプロでも藤原竜也(44)のデビューとなった97年「身毒丸」以来、蜷川幸雄演出作の海外公演を何度も行ってきた。10月には村上春樹氏原作の藤原主演舞台「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」が同所で上演される予定だ。

7月30日から始まったプレビュー公演には国内外から多くのファンが集い、これまで上演された11公演はすべて完売。この日も死神リュークの一挙手一投足に笑いが起き、終演と同時にスタンディングオベーションが送られた。

公演は9月12日まで。開幕を見届けた堀義貴ホリプログループ会長は「日本でつくった作品を外国人スタッフ、キャストの手で再構築し、6週間、51公演も上演するというのは我々にとっても、日本の演劇界にとっても、初めてとも言える大きなチャレンジでした」と振り返る。目標にしてきた今公演が実現し「グローバルなスタートラインに立てたことで、この作品をさらに世界中で上演する日本オリジナル作品にする、という目標に修正します。今日はそれほど強烈な印象を残してくれた初日でした」と感慨深げだった。

○…「DEATH NOTE」(デスノート)は原作大場つぐみ氏、作画小畑健氏の人気漫画。名前を書かれた人間は死ぬという「死神」のノートを手にした主人公・夜神月が、名探偵Lと壮絶な頭脳戦を繰り広げる。15年のミュージカル初演は月役が浦井健治と柿澤勇人、L役が小池徹平。10周年の昨年は月を加藤清史郎と渡邉蒼、Lを三浦宏規が演じ、“初代”月だった浦井は死神リュークを演じた。ホリプロは藤原竜也、松山ケンイチ出演の実写映画(06年)も製作に携わった。