女優の岸惠子さんが7日、老衰のため死去した。93歳だった。19日、所属事務所の公式サイトで発表された。
岸さんと1983年(昭58)の映画「細雪」(市川崑監督)で姉妹を演じた吉永小百合(81)が、追悼のコメントを発表。「大好きな先輩でした。『細雪』でご一緒した時、ラッシュを見て、『あなた、とても良いわよ』と誉めて下さり、嬉しかったこと、忘れられません」と岸さんの思い出を語った。
岸さんと吉永は、14年に「歩いて行く二人 岸惠子 吉永小百合」(世界文化社)を共著で出版している。「パリのお宅に伺い、『歩いていく二人』という本を一緒に作ったことも、大切な思い出です。もう一度お逢いしたかった! 今はその思いでいっぱいです」と惜別の思いをつづった。
岸さんと吉永は1957年(昭32)に東京・有楽町の毎日新聞内にあったラジオ東京のロビーで出会い、当時小学生で子役のオーディションに受かった吉永は、岸さんを憧れを持って見つめていたという。その後、62年にイタリアで開催されたミラノ国際映画見本市で再会。岸さんは当時、住んでいたパリの自宅から参加していた。そして、3度目の出会いが共演した「細雪」で、そこで岸さんから褒められたことが、吉永にとって支えの言葉となっていた。
そして09年に横浜市内で対談し、「ぜひ、パリでお会いしましょう」という岸さんのひと言の4年後に2人は約束通り、パリで再会し「歩いて行く二人 岸惠子 吉永小百合」の出版へとつながった。



