鈴木京香(58)が3日、東京・新宿ピカデリーで行われた主演映画「キリコのタクト~YELL~」(雑賀俊朗監督)公開記念上映会に登壇。劇中で演じた伝説の音楽教師の教え子役の藤原大祐(22)井頭愛海(25)田辺桃子(27)西垣匠(27)から直筆の手紙をリレーで朗読され、声を詰まらせた。
全員で卒業式を行えなかった物語にちなんでの、サプライズだった。
「今でも鮮明に覚えているのは、合唱のシーンです。京香さんがキリコ先生として力強く居てくださったことで、僕たちの合唱は1つになりました。あの感動は忘れられません」(藤原)
「特に本番前は、みんなで集まって心を合わせて、何度も合同稽古を重ねる中で、僕たちはいつしか役を超えて、一つの歌を一緒に紡ぐ『本当の仲間』になっていたこと感じてました」(井頭)
「凛とタクトを振る京香さんの姿から、私たちは大きな『YELL』「をもらっていました。京香さんのまっすぐな眼差しに導かれたからこそ、全員の心が一つになることができ、そして今全国の向けてこの作品が公開され、劇中でも揃って出来なかった「卒業式」という一区切りを迎えることができたと思ってます」(田辺)
「この特別な日に、この場所で、キリコ先生……そして鈴木京香さんに、こ
こにいる西川花蓮、南野葵、東山慎吾、僕、そして共に汗を流した合唱部の仲間全員から、心からの感謝を伝えさせてください。キリコ先生、真っ直ぐに、力強く僕たちを導いてくださったことに感謝の気持ちでいっぱいです。先生のタクトを見つめ、みんなで歌声を重ねたあの夏は、僕たちの生涯の宝物です」(西垣)
鈴木は「(演じた)貴理子先生の卒業式です。皆の卒業式じゃないですね。ありがとうございます」と感謝。「こんな素敵な方たちに先生と呼ばれる責任を、実は感じていました。自分は何も教えることはできないけれど、引っ張っていかなければいけない、先生という役をやる難しさというのを常々、感じていたので」と撮影中の心中を吐露。「まさか、こうやって4人の生徒から、卒業証書を渡されるとは思っていませんでした。本当に、本当にありがとうございます」と、やや声を詰まらせて、感激した。
「キリコのタクト-」は、NHK全国音楽コンクール中学校の部の課題曲として、いきものがかりが制作した09年「YELL」に着想を得た雑賀俊朗監督(67)が企画し、脚本も手がけた。鈴木が演じる高校の合唱コンクールで全国一を勝ち取る伝説の音楽教師・原田貴理子が突然、退任し、失踪したことを受けて、藤原が演じた教え子の音楽雑誌記者・北村翔が足取りを追うべく、母校を訪ねる。有力な手がかりが得られない中、北村ら教え子たちが謎に満ちたキリコを探す旅に出て、隠されていた真実が次第に明かされていく物語。井頭は花屋で働きながら若年性認知症の母を長年支えているヤングケアラー西川花蓮、田辺は南野葵、西垣は東山慎吾を、それぞれ演じた。名取裕子(69)が貴理子の大学時代の先輩・美国亜希子を演じた。



