政界地獄耳

選挙だけは予定通り!?/政界地獄耳

★韓国では、総選挙がスタート。支持率低下に悩んでいた文在寅(ムン・ジェイン)大統領の支持率が、急上昇。新型コロナウイルスによる政府与党の支持率は、有事に上昇した。あと10日余りの選挙戦では政府の隠ぺいやミス、幹部の失言などがなければ与党の勝利が見えそうだが、野党の支持率も上がっている。ハンギョレ新聞電子版によれば「中央選挙管理委員会が2日に公開した『国会議員選挙への関心度および投票参加意向に関する世論調査』の結果を見ると、今回の総選挙で『必ず投票する』という有権者は72・7%に達した」という。

★さて、わが国では衆院静岡4区(静岡、富士市の一部と富士宮市)の補欠選挙が4月14日告示、26日投開票で予定通り行われる。東京五輪が来年に延期になり、大都市では外出禁止を首長が叫び、今にも緊急事態宣言を首相・安倍晋三が発令しそうな時期にだ。総務省は自粛を求めている大規模イベントに「選挙は該当しない」としている。県選管は、投票所(129カ所)に有権者自身が鉛筆を持ち込めるなどの対策を訴える。

★だが集会は開けない、握手はできないとなれば、選挙活動は大きく制約される。そして補選の後に控えるのは東京都知事選挙だ。そもそも予定通り行えるのか否かもわからないが、現職都知事・小池百合子は首相と会談しながら、どちらが首相か分からぬ振る舞いで都民に注意喚起をしている。自民党議員からは「すでに顔が選挙モード」と言われているが、思えば昨年、東京五輪マラソンの札幌移転騒動の時、小池は「都民に負担をさせない」と都民の税金を守るような発言をしていたが、今は都民も出さないと心変わりしたようだ。学校の休校も連休明けまで続き、すべての日程と行動が今まで通りでない中、選挙だけ予定通りなのだろうか。(K)※敬称略

政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

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