★野党とは与党の政治、与党の政策よりより良いものを提示して、選挙で国民の支持を得て与党の政治を打ち負かすものと考えられてきた。多党化して増えたのは派閥が独立したようなもので、いわゆる与野党という構図はなく、価値観は近いあなたたちとは組めるが、そちらとは組めないという小さいお山の大将が増えたこととなった。無論、小さいわがままが政党になっているという見方もあり、いざというとき大同団結できない。与党も議席数と利害でまとまることばかりなので、思想や主義、価値観を共有できているとは言い難い。
★それでも最近出てきた幾つかの新興政党の幹部が言うように、選挙はもうかるといい、ネットを介在させて演説の拡散や刺激的なフェイク画像やデマによって有権者の誘導に使え、バズらせて稼ぐ「選挙商売」が横行した。ことに彼らの理屈は「違法でなければ合法」といったもので、あわただしい選挙期間中に敵陣営もこだわっている余裕がなく、うやむやになっていたものも多いが、国政選挙のみならず、首長選挙も含めて選挙のたびエスカレートすることで、看過できなくなってきた。そもそも13年、公職選挙法が改正されネット選挙が解禁されたが、当時のネット環境では想定できないほど、ネット社会が技術的にも普及力でも著しく進化し、法律を超えるものになったからだ。当時は若者が選挙に関心を持つための施策として大きく期待されたが、ネット環境とその運用法の変化に疎く、対応できなかったオールド政党はいずれも一敗地にまみれた。
★14日、立憲民主党幹事長・安住淳は選挙でのSNSでの偽情報対策などをめぐり、「選挙を金もうけの道具にして、バイアスをかけたものが悪影響を与えているとしたら、民主主義の危機だ。言論の自由は尊重するが、もう野放しにできない」「何らかの規制は避けて通れない。通常国会で成案を得られた方がいい。自民党も同じ認識だ」とし、既に11月から始まった自民党との協議が進んでいることを認めた。来年の通常国会で成立にSNSで勢力を伸ばしてきた政党はどう対応するのか。相変わらず与党と野党の差や違いが分かりにくい時代になる。(K)※敬称略
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政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

