国立病院機構大牟田病院(福岡県大牟田市)で、看護師や介護士の男性5人が、入院患者の少なくとも男女6人に下半身を触るなどの性的虐待をしていたことが1日、病院への取材で分かった。2日午後に記者会見を開き、詳細を説明するとしている。

病院によると、昨年12月、患者側から「男性介護士から下半身を触られた」との訴えがあり、病院が調べていた。11人が被害に遭った疑いがあり、調査した自治体がうち6人について虐待と認定した。

病院は取材に「職員の倫理観が欠如していた」と説明。川崎雅之院長は「深くおわび申し上げる。外部専門家から構成される第三者委員会を立ち上げ、徹底した対策を講じる」とのコメントを出した。

福岡県の担当者は取材に、部分的にしか把握できていないとして「情報収集を進めている。今後の対応は病院や自治体の調査報告を踏まえ検討する」としている。(共同)