「魔王」こと渡辺明九段が、今を時めくイケメンで将棋の強い若手棋士6人のユニット「S6」に宣戦布告したイベント「渡辺明九段VSS6炎の六番勝負」が4日、東京・千駄ケ谷「将棋会館」の「棋の音道場」での席上対局で行われた。1手10秒の超早指し戦は、タイトル獲得通算31期の渡辺が4勝2敗と実力を発揮。S6の魔王討伐はならなかった。
全身黒ずくめの「ブラック魔王」と化した渡辺は、1局目から順に○小窪碧四段、●齊藤優希四段、●吉池隆真四段、○山川泰熙四段、○上野裕寿六段と3勝2敗で迎えた最終第6局で、ラスボス伊藤匠2冠を迎えた。
藤井聡太6冠と同学年、2日に北海道ニセコ町での王座戦第3局を制して初防衛まであと1勝とした伊藤が得意とする相掛かりを採用した。先手番で積極的に仕掛けた渡辺が伊藤陣を攻略して勝ち越した。
この企画は、女性週刊誌「女性セブン」のグラビアで特集されたS6に対し、渡辺がSNSで「将棋は顔じゃない」と発信したことに端を発した。ひょんなことから将棋で決着をと対局が組まれた。「今回は私の方から挑戦状をたたきつけた。今度は立場を逆にして、挑戦を受ける側で待ちたい」。すべての対局が終わった後、次の対決をにおわせた。
プロレスなら、新日本プロレスで正規軍対維新軍とか、UWFインターナショナルとの全面対抗戦といった抗争史がある。将棋界でも恒久的な新たな抗争となれば面白い。

