長崎県松浦市は28日、同市の鷹島沖の海底に沈む鎌倉時代の元寇船から、サイコロや札のような物が見つかったと発表した。調査した専門家は、当時の船員が遊ぶために使ったとみられ、マージャンの起源とされるゲームの道具の可能性があると推測した。回収した物を詳しく調べる。現場には元寇船が3隻沈んでおり、同様の物が見つかるのは初めて。

陶器や包丁とみられる鉄製品が見つかり、付近は船内の調理場だったと推定される。調査した国学院大の池田栄史特別招聘教授(考古学)は「調理に関わる人が一服しながらカードゲームをしていたのではないか。船員の暮らしぶりが明らかになった」と話した。

鷹島沖には元寇の沈没船が2011年以降、3隻見つかっている。市などは今月2日から、沖合約150メートル、水深20メートル弱にある3隻目を調査していた。

見つかったサイコロのような物は約1センチ四方で計5個あった。札は縦3センチ、横1・5センチ、厚さ0・4~0・5センチで、計29枚あった。形状などから中国発祥で12世紀ごろからあるゲームに似ているという。

鷹島沖では元寇の2度目の襲来「弘安の役」(1281年)で約4400隻が暴風雨に遭い、多くが沈没したとされる。(共同)