第2次トランプ米政権の審判となる米中間選挙は3日投開票され、野党民主党が上下両院で4年ぶりに多数派を奪還した。米主要メディアが報じた。与党共和党は対イラン軍事作戦の長期化に伴う物価高への国民の怒りが逆風となり、大敗を喫した。

青がシンボルカラーの民主党による「青い波」が共和党が牙城としてきた保守州を崩し、政権に打撃となった。今回の結果を反映して来年1月に発足する新議会では、政権と議会で主導権を握る政党が異なる「ねじれ」が生じる。トランプ大統領が政策遂行で苦慮する局面が増えそうだ。

トランプ氏はニューヨーク・タイムズ紙のインタビューに、結果を「受け入れる」と語った。

2029年1月までの任期中、トランプ氏は議会を迂回し、大統領の裁量が大きい外交分野でレガシー(政治的遺産)づくりに注力する可能性がある。

米メディアによると全435議席改選の下院は日本時間4日午後1時36分時点で民主党が155、共和党が96を獲得した。上院は100のうち35議席(補選含む)が争われ、民主党は議席を奪還したテキサス、ノースカロライナ、サウスカロライナを含む計17州で勝利。共和党はフロリダなど7州を制した。

トランプ氏は共和党の「選挙の顔」として各地で集会を開いた。物価高は「イランによる核兵器保有阻止の代償として安いものだ」と主張し、有権者に現金を給付する「ばらまき」政策も連発したが、響かなかった。

民主党は下院での党勢拡大を28年の次期大統領選での勝利につなげたい考えだ。穏健派と台頭する急進左派の間で路線対立を抱えており「反トランプ」以外で結束できるかどうかが鍵となる。

上院はメーン、アラスカ各州が接戦で、現有議席はいずれも共和党。

下院の現有勢力は共和党218、民主党214、無所属1、欠員2。上院は共和党53、民主党系47となっている。(共同)