日ロ関係を表現する時、「ロシアの片思い」という言葉がある。ロシア人の多くが日本に好印象を持っているのに対し、日本人はロシアに親しみを持っていないことを表す。各種調査では両国民の互いのイメージは対照的。ワールドカップ(W杯)をきっかけに、日本人のロシアに対するイメージも変わっていくかもしれない。

 ロシアでは「メイドインジャパン」の評判も高い。モスクワには日本料理店も多く、市中心部には人工の桜の木が立ち並んでいた。家電量販店にも日本製が多い。中でも特に人気なのが化粧品だ。日本の化粧品を中心に扱う「めぐみ」が市内に10店舗ある。値段は平均して日本の約3倍だが、庶民からも人気が高いという。同店を愛用するスベトラーナさん(73)は「ロシア製とは品質が違う。日本のものを1度使うと他のものは使えない」と話した。