実業家堀江貴文氏(46)が15日、都内の日本外国特派員協会で会見を開いた。出資、設立した「インターステラテクノロジズ」のロケット「MOMO(モモ)」3号機が民間単独では日本初の高度100キロの宇宙空間を突破したことを受け「日本は世界的に見てロケットの製造、打ち上げにものすごく向いている」と強調。政府にロケット産業を重点的な投資分野に位置付け、振興を進めるべきと提言した。

堀江氏は「地球の自転のエネルギーを使って打ち上げるので通常、東側で東か北か南に打つ。日本は東も南も太平洋で、人がほとんど住んでいないので安全に打ち上げることが可能。恵まれている」と打ち上げ好適地だと指摘。軍事転用防止などのため厳しい輸出規制がかかるセンサー、ハイテク素材などの部品、製造に使う工作機械なども全てが国内で入手できると説明。「こんなに恵まれた国は米国と日本しかない」と強調した。

衛星を打ち上げたい海外の国向けに、日本国内で打ち上げサービスをすることを提案。「大きなビジネスになり、税収につながる。政府には、ぜひお力添えをいただきたい」と訴えた。【村上幸将】