東京都文京区の、お茶の水女子大付属中で9月中旬、30代の男性教諭が2年生の男子生徒を足で蹴る体罰を加え、生徒が肋骨(ろっこつ)にひびが入るけがを負っていたことが21日、分かった。

学校関係者によると、けがをした生徒は体罰を受けた翌日から登校しているという。学校側は9月下旬に保護者会を開き、体罰の経緯を説明。男性教諭の処分を決定し次第、発表の予定で、男性教諭には処分決定まで自宅謹慎を命じているという。

学校関係者によると、男性教諭は9月中旬、放課後に何らかの指導をしている中で、男子生徒を足で蹴ったという。その後、男性教諭と学校側は、男子生徒と保護者に複数回、謝罪した。男性教諭が男子生徒を蹴った理由について、同関係者は「警視庁大塚署の方にも相談しているので、経緯を含めお話しできない」としている。

お茶の水女子大は、学内に調査委員会を立ち上げ、今後の対応策や再発防止策について検討しているという。学校関係者は「このようなことは、あってはならないことだと認識しています」と語った。過去に、このようなことがあったかについては「知る限り、過去にはないでしょう」と話した。【村上幸将】