長野県中野市で警察官や住民女性ら4人が殺害された事件で、警察官1人への殺人容疑で農業青木政憲容疑者(31)が逮捕されてから1日。
事件のあった集落は農村地帯で、いつもなら田植えなどの作業でにぎわう時期だが、27日は出歩く住民も少なく終日ひっそりしていた。青木容疑者が約12時間立てこもった自宅から250~300メートルの距離には規制線が張られたままで、住民以外の立ち入りが禁じられている。
近所に住む男性(74)は「青木容疑者のお父さんは地域のことを親身になって考える市議で現役の議長、お母さんも農場経営ではつらつとしていた。何があったんだかね」と小声で話した。
青木容疑者の名前をつけた果樹園「マサノリ園」では桃やブドウを扱い、特にシャインマスカットで知られていた。近所の60代の女性は「ここらへんじゃ珍しいジェラートを作っていました。軽井沢に出店して、行列ができるぐらい人気店でしたよ」と話した。
地元の飲食店では青木容疑者について「果樹園を経営している友人に聞いたら、事件の報道で職業が農業となっていることについて『会合とかで会ったことがないんだよね』と話していました」と語った。【寺沢卓】

