将棋の藤井聡太棋聖(22竜王・名人・王位・王座・棋王・王将=22)に杉本和陽六段(33)が挑戦するヒューリック杯第96期棋聖戦5番勝負第1局が3日、栃木県日光市「日光金谷ホテル」で行われ、後手の藤井が杉本を下し、6連覇へ向け、開幕白星発進した。タイトル戦初登場の杉本は初の頂点を目指す。第2局は18日、兵庫県洲本市「ホテルニューアワジ」で行われる。

初の大舞台となった杉本は得意戦法、三間飛車を採用。藤井が穴熊に組むと、杉本は過去に2局指している中飛車ミレニアムに構えた。互いに玉頭戦となった難解な終盤戦、激しい寄せ合いに競り負けた。

杉本は飛車と角が主役となり、華麗なさばきを狙う振り飛車党。負けはしたが、晴れ舞台で新しい指し方「ミレニアム」を絶対王者にぶつけた。

終局後、序盤について「予定の作戦でした」と振り返り、中盤戦は「攻めていく展開を実現した。やりたいことはできた」と話した。ねじり合いとなった終盤戦は「選択肢を間違えてしまったのは残念」と悔やんだ。

昭和のレジェンド・故米長邦雄永世棋聖の最後の弟子。師匠が初タイトルを獲得したのは棋聖だった。師匠の和服を着て、第1局に臨んだ。第2局に向け「結果は残念だが、充実感のある戦いができた。次局以降もしっかりと準備して臨みたい」と巻き返しを誓った。