藤井聡太王位(竜王・名人・王座・棋聖・棋王・王将=23)が挑戦者の永瀬拓矢九段(32)に連勝した、将棋の伊藤園お~いお茶杯第66期王位戦7番勝負第3局が29日午前9時からの2日制で、北海道千歳市の新千歳空港国際線旅客ターミナル内にある「ポルトムインターナショナル北海道」で始まった。毎回道内各地を転戦する王位戦の千歳開催は初めて。先手後手はすでに決まっており、今局は永瀬が先手、藤井が後手。お互いに角道を開けて、対局はスタートした。
永瀬が北海道を訪れるのは2回目。2018年(平30)4月、第4期叡王戦で高見泰地叡王(当時)の挑戦者として第2局で斜里町ウトロ「北こぶし知床ホテル&リゾート」を訪れている。新千歳空港は初めてだ。28日の前夜祭では、「海の幸と雄大な大地で育ったお肉がおいしいという印象があります。メニューを見てこんなに悩んだのは初めてかも」と勝負メシとおやつの豊富さに驚いていた。
ここまで連敗とスコア的には厳しい。「目の前の将棋、局面に集中して、よい将棋をと思っております」。過去65回の王位戦の歴史で、連敗スタートからの逆転獲得は91年第32期の谷川浩司(相手は中田宏樹)、95年第36期羽生善治(同郷田真隆)、09年第50期深浦康市(同木村一基=3連敗4連勝)など6例だけ。永瀬が奇跡を起こせるか。

