先月の参院選比例で落選した、日本維新の会の前総務会長、柳ケ瀬裕文氏が4日配信のABEMA報道番組「Abema Prime」に出演。同党と自民公明との連立政権の可能性について私見を示した。
番組では、維新の内部で「副首都構想」実現できるなら、自公との連立に前向きな声が上がっていると報道。一方、先月25日の同番組では、国民民主党の玉木雄一郎代表からの「副首都構想で簡単に連立に動かないでほしい」との呼びかけに対し、維新の岩谷良平幹事長が「心配はご無用」と、連立に否定的なコメントをし、吉村洋文代表も連立に否定的な見解を示していることも紹介された。
これについて、柳ケ瀬氏も「連立はないですよね」と完全否定。1日夜に自民党の森山裕幹事長と、維新の遠藤敬前国対委員長が会談したと伝えられたことについても「いつも会っている関係性なので、特に連立に向けた動きではなくて、いろんな情報交換をしたんだろうと思います」「党内で連立の声が高まっているのかといったら、決してそんなことではない」と私見を示した。
ここでMCから、党創設者の橋下徹氏が番組で「吉村さんは自民公明と連立を組んだらいいと思う。政策実現がすべてだ。自民党に使い捨てられてもいいから、副首都構想を実現して欲しい」と語ったコメントを紹介された。MCは橋下氏の言葉が「強く言っている」トーンであることも指摘した。
これに対し、柳ケ瀬氏は「橋下さんは外野なので、いちいちこれにコメントすることはないかな、と思っています」と返答。一方で橋下氏のコメントにあった「政策実現がすべて」とのワードについては、維新が「真面目な党なんですよ」と断言しながら「すごい真面目な党で、約束したこと、公約に掲げたことを少しでも前に進めることが、最も党としてやるべきこと、と思っている党なので、連立かどうかは別として、副首都構想もかなり言ってきたテーマなので、これを実現させていこう、という一つの表れだと思います」と語った。
実業家の阿部敏樹氏からは、副首都構想や社会保険料引き下げなど、維新の政策実現を条件に連立の打診があった場合について猛ツッコミが入った。すると柳ケ瀬氏は「痛い質問なんですけど」と本音を漏らし苦笑。一方で、維新が3月、自公の修正予算案に合意したことを引き合いに「教育の無償化と社会保険料の引き下げ、という我々のやりたかったテーマをかかげて合意をしたということなんですけど、これも実はなかなか進んでいないという部分がある」と指摘した。
その上で、今回も「副首都構想がどこまで進むのか、社会保険料の引き下げもどこまでできるのか、という握り合い」があるかどうかが焦点とし、「私がどこまで代表して言えるのか、という問題はあるんですけど、落選中の身なので」と前置きした上で「実現可能性が非常に高いということであれば、政策実現に向かって突き進んでいく可能性はある」と語った。
一方、柳ケ瀬自身の考えとしては「私は連立には反対です。数を取っていかなければ、本当の意味での政策実現はできない。少数で入っても、キャスティングボードを握っても、どこまで実現できるのか、というのは極めて脆弱(ぜいじゃく)な基盤でしかない」と明言した。

