TBS系報道番組「報道特集」(土曜午後5時半)が8日放送され、「デマと誹謗中傷が飛び交った宮城県知事選」と題した内容の特集を放送した。

番組では、現職の宮城・村井嘉浩知事が、和田政宗元参院議員に約1万6000票差の僅差で競り勝ち、6選を果たした選挙戦を特集。村井氏が、番組の日下部正樹キャスターの取材を受けたVTRも放送され「誹謗(ひぼう)中傷、デマですよね。これがものすごい勢いで拡散していって、気が付いた時には手に負えないような状況になっていた」と語った。

さらに選挙直前、SNSで「村井嘉浩の悪行14選」と、村井氏の政策を列記し批判した画像も本人に提示。「メガソーラー大歓迎」との表記について村井氏が「こんなこと言ってません」と、語るなど、記された内容に決めつけや誤解があるとした。ただ「選挙をやっている途中から街頭で演説をしていると『土葬野郎』とか『売国奴』とか『おまえは日本人じゃねえ』とか、ものすごい誹謗中傷を街頭で受けるようになった。怖かったですね」と回想。「最後の方は、やってないことを一生懸命するのに時間を取られてしまって、本来の政策を説明する暇がなくなってくる」と語った。

村井氏は、自身が首から下を土葬されているような図柄や、メガソーラーの前でイスラム教徒と記念撮影をしているかのような図柄の合成写真も提示し「差別的ですね。表現の自由を超えていると私は思います」と憤りをあらわに。悪質なデマや誹謗中傷には法的措置を検討していることが明らかにされ、「意図的に私をおとしめるためにやった人に対して、ある程度しっかりとしたメッセージを伝えないと、また同じことをされると思う。それによって民主主義が破壊されてしまってはダメです」と語った。

一方、「悪行14選」の画像を公開したとする男性も番組の取材にコメント。村井氏の「土葬」についてのスタンスに反対と思ったことがきっかけとした上で、「14選」の内容には「全部が全部合っているとは思えないが、半分以上はたぶんあっている。残りのものも疑惑がある。(村井氏が)デマだと公的に発言されるのであれば、証拠を示すべき」とし、「(投稿は)正しいと思っている」と主張。対抗馬である和田氏と連携した参政党の指示や関与は否定した上で、村井氏が裁判を起こした場合は「私も拡散した人間なので、反論しに行きます。もし裁判所に来いというなら行きます」と語った。

この日の番組内容をめぐっては、参政党も放送前に公式サイトで声明を公開。「悪行14選」などと記した画像が拡散したことについて、番組側から参政党関係者の関与を質問されたとし、「『党員を名乗るアカウント』を根拠として本党関係者とみなす前提が置かれていますが、投稿者の属性について本党は確認できる立場にありません。また、貴番組におかれても、投稿者の属性確認に関する取材経過および根拠が示されておりません」などと回答したことを明かしている。