激動の1年を代表する言葉を選ぶ「現代用語の基礎知識選 2025 T&D保険グループ新語・流行語大賞」の年間大賞とトップ10が1日発表される。

11月5日のノミネート語発表では、女性初の内閣総理大臣となった高市早苗首相(64)が、自民党総裁に選出された直後に口にした「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」が入った。

時の首相の言葉は過去にも数多くがノミネートされ、トップテンや年間大賞を受賞しているが、直近でトップテン入りしたのは、2015年、安倍晋三首相(当時)の「1億総活躍社会」。今回の「働いて…」がトップテンに入れば、安倍氏以来10年ぶりとなる。

公式サイトによると、首相の言葉は、1984年(昭59)に始まった第1回から、さまざまなものが選ばれてきた。中曽根康弘氏の「鈴虫発言」(84年、新語部門・銀賞)や「100ドルショッピング」(85年、流行語部門・特別賞)、「“国際”国家」(87年、特別部門・特別功労賞)、小渕恵三氏の「ボキャ貧」(98年、特別賞)と「ブッチホン」(99年、年間大賞)、小泉純一郎氏の「米百俵、聖域なき改革ほか」(01年、年間大賞)、「小泉劇場」(05年、年間大賞)、福田康夫氏(受賞者辞退)の「あなたとは違うんです」(08年、トップテン)、鳩山由紀夫氏の「政権交代」(09年、年間大賞)、野田佳彦氏の「どじょう内閣」(11年、トップテン)、安倍晋三氏の「アベノミクス」(13年、トップテン)と「1億総活躍社会」(15年、トップテン)がある。

事務局では、今年のノミネート語の傾向について「前半は新語・流行語が少なかったと言えるが、トランプ大統領の再登場で関税関連、その後、米、物価高、異常気象、首相首班指名等で数多くの言葉葉が生まれた。それらの言葉は来年にもつながるものだろう(例えば、クマ被害、気象、高市首相関連等)。また、ピンポイントで盛り上がった言葉(ミャクミャク、国宝、古古古米等)に勢いがあった」とした上で「本年度はスポーツ関連の言葉が少ない珍しい年でもある。分断が叫ばれる昨今、政治のエンタメ化も進み、ネットとオールドメディアの岐路ともいえる年ではないだろうか」と分析している。

「新語・流行語大賞」は1984年(昭59)に創設され、時代を反映する言葉を振り返る、年末の恒例行事。