中大法科大学院教授で弁護士の野村修也氏(63)が9日までに、自身のX(旧ツイッター)を更新。東京新聞が特別報道部長によるコラム「新年に寄せて」の内容に誤りがあったとして、全文削除し謝罪したことについて、私見を記した。

東京新聞は、元日に公式サイトでアップした、特別報道部長によるコラム「新年に寄せて」の中で冒頭「『中国なにするものぞ』『進め一億火の玉だ』『日本国民よ特攻隊になれ』。ネット上には、威勢のいい言葉があふれています」と記した内容を「誤りでした」と認め謝罪。全文を削除している。

野村氏はこの対応について「東京新聞の真摯な姿勢は素晴らしいと思う」と一定の評価をした上で「ただし、デジタルは削除できても、配達した紙媒体は残ることを重く受け止める必要がある」と問題点も提起。「なぜこのような記事が事前にチェック出来なかったのか、その原因を示して再発防止策を提示できなければ、訂正すれば済むといった安易な気質を産み、同じことを繰り返すだけだ」と記した。

東京新聞は謝罪文で、「例示した言葉はいずれも、特別報道部長が昨年1年間のX(旧ツイッター)を検索して見つけたものです。しかし、読者の皆さんからの指摘を受けて投稿内容を見直したところ、対立をあおる意図で使われているとはいえず、引用に適したものではありませんでした」とした上で「引用した言葉がネット上にあふれているという状況にはなく、表現の仕方も不適切でした。特別報道部長本人の事前確認が不十分であり、コラム掲載前の編集局としてのチェック体制にも不備がありました」と説明した。

その上で「冒頭部分が誤りである以上、コラムとして成立しなくなるため、全文を削除して深くおわびします。今回の事態を重く受け止め、事実確認を徹底するとともに、チェック体制の強化に取り組み、再発防止に努めてまいります」と謝罪した。

コラムの内容をめぐっては、当該ワードがネットで拡散しているという事実を疑問視する声が相次ぎ、日本維新の会の藤田文武共同代表や石平参院議員ら、国会議員も投稿で批判していた。