簗和生(やな・かずお)農相の「予算カット」発言問題をめぐり、2月の衆院選で首長が簗氏を支援しなかった地元自治体のひとつに名のあがった栃木・那須烏山市(川俣純子市長)が14日、市議会の臨時会を開き、簗農相に強く抗議する決議を賛成多数で可決した。

同市は「簗和生衆議院議員の言動に対し強く抗議する決議」を市議14人中13人の賛成多数で可決したと報告。1人は棄権した。

決議は提出者の市議と賛成者の市議の計2人の連名で提出され、道路予算への交付金が「自主財源比率が低い那須烏山市にとって、道路整備をはじめ近年頻発する自然災害への対応や地域住民の生命と安全を守るための極めて重要な財源」と指摘。簗氏に対して、強く抗議するとともに、市民に対して説明の場を設けるよう求めた。

同市は、簗氏が衆院選で自身を支援しなかったことを理由に道路予算を「大幅にカットした」と発言した地元自治体として、那珂川町とともに実名をあげられた。簗氏は発言を撤回し謝罪。国交省に問い合わせをしたことも認めたが、働きかけは「ない」と説明していた。国交省も簗氏からの問い合わせがあったことは認めたが、働きかけや圧力は否定。ただ、実際に2市町の交付金は減額となっている一方、簗氏を応援した首長がいる2市町の交付金については増額されたことも判明している。

▼全文

簗和生衆議院議員の言動に対し強く抗議する決議

令和8年5月24日、栃木県大田原市で開催された自由民主党大田原支部会合後の懇親会において、簗和生衆議院議員が同年2月8日に執行された衆議院議員選挙における首長の対応を理由として、那須烏山市の令和8年度の社会資本整備総合交付金について大幅にカットした旨の発言をしたとマスメディアを通じて報じられており、同年10月5日には報道されている内容が簗和生衆議院議員自身の発言と認めた上で、発言を撤回し謝罪をしたところである。

社会資本整備総合交付金は、地方公共団体等が行う社会資本の整備その他の取組を支援することにより、交通の安全確保とその円滑化、経済基盤の強化、生活環境の保全、都市環境の保全及び国土の保全と開発並びに住生活の安定の確保及び向上を図ることを目的としており、本交付金は、自主財源比率が低い那須烏山市にとって、道路整備をはじめ近年頻発する自然災害への対応や地域住民の生命と安全を守るための極めて重要な財源となっている。

那須烏山市議会は、那須鳥山市民に大きな不安を抱かせる言動をした簗和生来議院議員に対し強く抗議するとともに、那須烏山市民に対して説明する場を早急に設けるよう求める。また、今後、地方自治体に対する国の予算について、政治的な立場や選挙における対応等によって左右されるとの疑念を招くことのないよう、厳に求める。

以上、決議する。

令和8年10月14日

那須烏山市議会