246回目のG1英国ダービーが7日(土)にエプソム競馬場で行われます。今年は2月に亡くなったアガ・カーン4世追悼記念として行われます。

ここ10年は2024年シティオブトロイ(1番人気)、23年オーギュストロダン(2番人気)、22年デザートクラウン(1番人気)、21年アダイヤー(7番人気)、20年サーペンタイン(8番人気)、19年アンソニーヴァンダイク(4番人気)、18年マサー(6番人気)、17年ウイングスオブイーグルス(16番人気)、16年ハーザンド(3番人気)、15年ゴールデンホーン(1番人気)が優勝。アダイヤーはのちにG1キングジョージ6世&クイーンエリザベスSに優勝、ゴールデンホーンはG1凱旋門賞を制しました。


◆英ダービー(G1、芝2410メートル、エプソム)

枠順(馬番)馬名、騎手、オッズ

1(12)ローグインパクト、L・モリス、251倍

2(15)スタンホープガーデンズ、H・クラウチ、17倍

3(6)レイジーグリフ、C・スミヨン、151倍

4(7)ミダク、M・バルザローナ、19倍

5(10)ナイトウォーカー、T・マーカンド、34倍

6(19)タスカンヒルズ、D・イーガン、81倍

7(13)○ルーリングコート、W・ビュイック、4・5倍

8(8)グリーンストーム、B・ラフネイン、251倍

9(9)ナイタイムダンサー、J・スペンサー、201倍

10(5)△ランボーン、W・ローダン、13倍

11(18)トルネードアラート、O・マーフィー、34倍

12(16)テネシースタッド、D・B・マクモナグル、67倍

13(1)アルワスルストーム、D・プロバート、151倍

14(3)◎ドラクロワ、R・ムーア、4倍

15(2)△ダミュサス、J・ドイル、13倍

16(11)▲プライドオブアラス、R・ライアン、6倍

17(8)ニューグラウンド、A・プーシャン、51倍

18(14)シースカウト、H・デーヴィス、101倍

19(17)☆ザライオンインウインター、C・キーン、11倍


人気は4頭が集めて、上位拮抗ムード。1番人気が予想されるのは通算7戦4勝で、今シーズンに入って重賞を2連勝中のドラクロワ(牡、父ドバウィ、A・オブライエン厩舎)です。

ドラクロワは、クールモアの馬には珍しいドバウィの産駒で、母のテピンはG1ブリーダーズCマイルを制してエクリプス賞最優秀芝牝馬に輝いた名牝。前走のG3ダービートライアルS(レパーズタウン、芝2000メートル)では残り400メートルからスパート、2着パーヴューに2馬身3/4差をつける完勝でした。ザライオンインウインターの主戦でもあったライアン・ムーア騎手は、この馬を選びました。

これに続くのは皐月賞にあたるG1英2000ギニーに勝って、2冠に臨む”ゴドルフィン”のルーリングコート(牡、父ジャスティファイ、C・アップルビー厩舎)。ご存じの通り、父のジャスティファイは昨年、シティオブトロイでダービーを制しており、産駒が2連覇となれば2013年ルーラーオブザワールド、2014年オーストラリアが制したガリレオ以来。ルーリングコートの2冠がなれば、ここ50年では89年ナシュワン、09年シーザスターズ、12年キャメロットに次ぐ快挙になります。

プライドオブアラス(牡、父ニューベイ、R・ベケット厩舎)は2戦2勝での挑戦。昨年8月のデビュー戦を制し、今年初戦となった5月のG2ダンテS(ヨーク、芝2100メートル)で、先月までダービー本命馬の座にあったザライオンインウインターを4着に退けました。過去には2戦目で優勝した”神の子”ラムタラの例がありますが、プライドオブアラスが優勝を飾れば、近年ではデビューから3連勝でダービー馬となった2019年デザートクラウン以来の無敗のスター誕生となります。


ザライオンインウインター(牡、父シーザスターズ)はドラクロワと同じエイダン・オブライエン調教師の管理馬です。前哨戦のダンテステークスの敗戦と枠順(大外の19番枠)から、人気を落としていますが、その実力は折り紙付き。昨年8月のG3エイコムステークス(ヨーク、芝1400メートル)では強烈な末脚で、ルーリングコートを3着に退けています。鞍上は昨年まで5年連続で愛チャンピオンジョッキーに輝くコリン・キーン騎手です。

人気のないところでは3戦不敗で臨むフランス調教馬のミダク(牡、父フットステップインザサンド、仏F-H・グラファード厩舎)に注目です。2月に亡くなったアガ・カーン4世の生産所有馬。今年3月にデビューし、4月のシャンティイ競馬場の芝2200メートル戦を連勝、重賞初挑戦となった5月のG3グレフュール賞(サンクルー、芝2100メートル)はミカエル・バルザローナ騎手を鞍上に逃げて、後続を2馬身半突き放しました。


この他ではG3チェスターヴァーズを勝って臨むオブライエン厩舎のランボーン(牡、父オーストラリア)、ダンテステークス2着のダミュサス(3,父フランケル)あたりも争覇圏に含まれそうです。発走は日本時間で土曜深夜(午後11時30分)の予定です。


(ターフライター奥野庸介)

※競走成績等は2025年6月5日現在