斎藤新騎手(21=安田隆)が騎乗したドゥーラ(牝、高橋康)が1番人気の支持に応え、2年連続クラシックホースを輩出する出世レースを制した。勝ちタイムは1分50秒0。管理する高橋康之師(49)は開業9年目でうれしい重賞初勝利。2着はドゥアイズで牝馬ワンツー決着となった。
相棒のドゥーラとともに先頭でゴールした斎藤騎手は左手を高らかに上げ、喜びを表した。余裕を持って馬場のいい外に持ち出す気遣いあるエスコートが、上がり最速タイとなる35秒7の末脚を引き出した。
「前走の内容ならこの時期の2歳馬同士の重賞でもやれていいと思うんです」。戦前からこの馬の能力にほれ込み、自信をのぞかせていた。馬の使える脚を信じ、小細工なしに力でねじ伏せる競馬で他馬を完封した。「スタートが上手だし運びたい位置で折り合い、どこからでもいい脚を使ってくれる。(1番人気の)支持もいただきプレッシャーもありましたが、馬に助けられた思いです」。大役を果たし鞍上は喜びとともに安堵(あんど)の表情。重賞初制覇となった高橋康師も「今まで走ってくれた馬、オーナーを含め感謝の気持ちしかありません。今までのものがあっての結果です」と勝利をかみしめた。
一昨年はソダシ、昨年はジオグリフがここを勝って、のちにG1馬まで成長した。ドゥーラも賞金を加算し暮れのG1、さらにはクラシックへの夢が開けた。今後のローテは未定だが、トレーナーは「成長幅が大きいし、まだ伸びしろがあると思います」と奥深さを強調。短いスパンの札幌3戦で着実に力をつけた。秋はどんな成長を遂げてくれるか。若き人馬のさらなる挑戦に注目だ。【井上力心】
◆札幌2歳Sの牝馬V 全57回で牡馬45勝に対し、牝馬は12勝。牝馬の勝利は20年ソダシ以来2年ぶり。その年も牝馬ワンツーで2着ユーバーレーベンも翌年オークスを制して、G1ホースとなった。

