夏の中京競馬もいよいよ最終週。オーラスの23日日曜には中京競馬場開設70周年記念・サマーマイルシリーズ第2戦の中京記念(G3、芝1600メートル)が行われる。
このレースを目指し、栗東トレセンに滞在している関東馬がウイングレイテスト(牡6、畠山)。実戦の手綱を取る松岡正海騎手(39)はこの馬に大きな期待を抱いている。
◇ ◇ ◇
ウイングレイテストの前走、米子Sは4着。直線はいったん抜け出そうとしたが、最後のひと伸びを欠いた。「普通に調子が良ければ押し切っていましたよ」。こう言い切るのがコンビを組んでいる松岡騎手。同馬には2歳のデビュー戦から騎乗。過去29戦のうち19戦の手綱を取ってきた。グレイテストがデビューした時から、その秘める能力に心底ほれ込んでいる。
というのも、同馬のデビュー当時、松岡騎手にはもう1頭、ウインカーネリアン(牡6、鹿戸)というお手馬がいた。グレイテスト、カーネリアンとも2歳戦から活躍。クラシックに臨むポジションにいた。「もし(クラシック戦線で)重なったら、こっち(グレイテスト)に乗るつもりでした。それぐらい能力を買っている馬なんです」。
カーネリアンは現在、重賞2勝。対するグレイテストはまだリステッドまでしか勝っていない。その点についても「調子がいい時に馬場が悪かったり、能力を出し切れていないだけなんです。いつでも重賞を勝てる能力はあります」ときっぱりだ。
グレイテストの調教パターンは追い切りがコース、それ以外は坂路。現在、美浦トレセンは坂路が閉鎖中のため、より完璧を求めて馬は9日に栗東へ入厩した。鞍上も13日の1週前追い切りに駆けつけて騎乗。「前回より多少良くなっているけど、もう少しですね」。まだ仕上げるところがあると言う。今週の最終追いにも騎乗予定。誰よりも能力を買い、熟知する松岡騎手が合格点をつけたとき、まだ誰も見たことのないウイングレイテストを目にすることになる。【明神理浩】
◆中京記念の関東馬成績 過去10年でのべ24頭が出走して【2・2・1・19】。勝率8・3%、連対率16・7%、複勝率20・8%はいずれも関西馬(同6%、11・9%、18・7%)を上回る。18年には、ウイングレイテストと同じ関東馬で6歳牡馬のグレーターロンドンが1分32秒3のレコードで優勝している。

