2023年度のJRA賞が9日、JRAから発表された。年度代表馬にはイクイノックス(牡5)が選出された。記者投票の総数295票のうち293票の圧倒的支持を集めた。前年の年度代表馬が再びJRAの“顔”になった。

2年連続の年度代表馬受賞は、シンボリクリスエス(02、03年)、ディープインパクト(05、06年)、ウオッカ(08、09年)、キタサンブラック(16、17年)に続く、史上5頭目(JRA主催となった87年以降)。同馬の父はキタサンブラック。親子で2年続けて、トップオブトップに輝いたのは史上初となった。

文句なしの選出だ。23年はドバイシーマC、宝塚記念、天皇賞・秋、ジャパンCとG1・4戦4勝。3歳時の天皇賞・秋、有馬記念優勝からさらに完成度を増し、G1・6連勝とターフで無双した。

同馬はトラックレコードで逃げ切った23年初戦のドバイシーマCでレーティング129ポンドを記録。同レース以後は世界ランキング1位を堅持していた。総獲得賞金22億1544万6100円(うち海外4億5889万100円)は日本馬歴代1位に君臨した。昨秋のジャパンCがラストランとなり引退、種牡馬入り。2000万円の高額種付け料はすでに満口となっている。

現在は繋養(けいよう)先の社台スタリオンステーション(北海道安平町)で、2月から始まる種付けシーズンに備えている。

※年齢は明け年齢