種牡馬のダノンバラードが腹膜炎のため、けい養先のビッグレッドファーム(北海道新冠町)で10日に急死した。17歳だった。

9日にぼうこう結石除去手術を受け、経過は順調だったものの、腹膜炎を発症して翌日朝に死亡した。

7冠馬ディープインパクトの初年度産駒として、同じ池江泰郎厩舎から10年にデビューした。同年末のラジオNIKKEI杯2歳S(G3)を制し、偉大な父へ初の重賞タイトルをプレゼントした。同厩舎の解散に伴い、翌11年3月からは息子の池江泰寿厩舎へ転厩。同い年の僚馬オルフェーヴルと切磋琢磨(せっさたくま)して、13年のAJCCで重賞2勝目を挙げた。通算成績は26戦5勝。

種牡馬入り後は欧州でけい養された時期もあったが、産駒の活躍によって岡田繁幸氏に買い戻され、18年夏に帰国して同ファームへ移った。

池江泰寿調教師は「馬主さんに買っていただいた時に、3歳2月からは僕が引き継ぐ約束をしていただいていました。父にとっても(管理した)ディープインパクトの第1世代でしたし、重賞(ラジオNIKKEI杯2歳S)を勝った時は『これは責任重大だ』と思ったのを覚えています。バラード自身は数奇な運命の馬でしたし、早くに亡くなってしまったのは惜しいですが、これからは天国でゆっくりと休んでほしいと思います」と悼んだ。