人馬の重賞初Vに中山が沸いた。逃げに打って出たケリフレッドアスク(藤原英)と西塚洸二騎手(21)がジョスランの追い上げを首差封じ、秋華賞(G1、芝2000メートル、10月19日=京都)の前哨戦を制した。勝ち時計は1分59秒1。調教師、オーナーにかけられた期待に見事応えた若武者が白い歯を見せ、初めての重賞勝利という美酒を味わった。

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一緒に重賞初Vを目指して駆け抜けた。後続12頭を引き連れて最後の急坂を迎えたケリフレッドアスクと西塚騎手が、渾身(こんしん)の逃げ切りを決めた。「最後の1ハロンまで何も来ないと思ったけど、急にルメさん(ルメール騎手)が来たので」と焦りはあったようだが、「先行力はあるし、この馬に向いている条件だと思ったから」と、7度目の騎乗だからできる信頼で追い続け結果を残した。

管理する藤原英師から「3鞍(今週騎乗の藤原英厩舎)勝ってこい」と気合を入れられていた。「2鞍負けていたんですが、一番大きいところで勝てて良かった」と、かけられた期待に応えてほっとひと息。広崎利洋オーナーは「馬名のケリーとフレッドというのは仲のいい夫婦で、この馬の名付け親になってくれた。ジョッキーもこの馬と重賞を勝ってくれた。しかもこの血統。人、馬といろいろ思い入れがあります。うれしいです」とコメントを寄せ、鞍上は「オーナーとも春の花見の時に、『重賞を勝って、G1に行こう』と話していたので。調教師、オーナー、全ての関係者に感謝したいです」と表情をほころばせた。

トライアルを勝って、向かうは大一番。同オーナーは「もちろん秋華賞へ」と参戦を表明した。秋競馬の開幕で最高のスタートを切り、秋以降の中央競馬に彩りを加える存在に、ケリフレッドアスクは名乗りを上げた。【舟元祐二】

◆ケリフレッドアスク ▽父 ドゥラメンテ▽母 ディープインアスク(ディープインパクト)▽牝3▽馬主 広崎利洋▽調教師 藤原英昭(栗東)▽生産者 (株)ASK STUD(北海道平取町)▽戦績 9戦2勝▽総獲得賞金 7206万8000円▽馬名の由来 人名より+人名より+冠名