ディープモンスター(牡7、池江)が、キャリア26戦目で念願の重賞初勝利を挙げた。内めの3番枠から内々を通って、差し切った。浜中俊騎手(36)の好騎乗もあって、21年の牡馬3冠皆勤の素質馬がようやく花を咲かせた。ディープインパクト産駒は23年プラダリア、24年シュヴァリエローズに続く3連覇となった。

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怪物が目を覚ました。ディープモンスターが15度目の重賞挑戦で念願の初勝利をつかんだ。「ディープモンスターとやっと重賞を勝てて良かったです」。10度目タッグの浜中騎手はゴール後、力強く左手を握りしめた。ガッツポーズに万感の思いが詰まっていた。

ジョッキーは枠を生かした競馬で一発を狙っていた。先頭集団を見る形でインでロスなくじっくり脚をためた。「ジッと内で我慢して、内があけばそこを突こうと。狙ったレースができた」。読みがピタリとハマった。「期待の大きい馬でここにきて力をつけてくれて、重賞に手が届いた。この後も活躍してくれると思う」と目を細めた。

近走は小倉記念、新潟記念で3着と、重賞でも崩れない堅実派。今回ひと押しが利いたのは馬具の効果もあった。従来使っていたリングハミからノーマルハミに変更。リングハミだと制御力が強くて口を切ることがあり、前走騎乗した菅原明騎手からも「もう少しソフトな方がいいかも」という話があったという。陣営の工夫も功を奏した。

初タイトルを手にしたメンバー最年長の7歳馬は、ここから進撃する。池江師は「背腰の状態も良くなっていましたし、来年もっと良くなりそう。まだまだ良くなる余地がある。今後は未定ですが、楽しみになる勝ち方でした」と計り知れない伸びしろを伝えた。

同世代の僚馬には今年のドバイターフ覇者ソウルラッシュがいる。その背中を追いかけ、自身のベストを更新していく。【下村琴葉】

◆ディープモンスター ▽父 ディープインパクト▽母 シスタリーラヴ(ベラミーロード)▽牡7▽馬主 DMMドリームクラブ▽調教師 池江泰寿(栗東)▽生産者 矢野牧場(北海道新ひだか町)▽戦績 26戦6勝▽総獲得賞金 2億8471万2000円▽馬名の由来 父名の一部+怪物