積み重ねた歴史が、悲願成就を導く-。日本競馬界のレジェンド武豊騎手(57)が、メイショウタバル(牡5、石橋)で自身12度目の凱旋門賞(G1、芝2400メートル、10月4日=パリロンシャン)に臨む。過去の敗戦も糧に、いざ栄光へ。武豊騎手自身がこれまでの凱旋門賞騎乗を振り返る全6回連載の最終回は、13年のダービー馬キズナ(4着)。【取材・構成=下村琴葉】

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強者の証しであるダービー馬の称号。13年に3歳馬の頂点に輝いたキズナは、その秋にフランスへ渡った。前哨戦のニエル賞では英ダービー馬ルーラーオブザワールドを破って勝利。勢いをつけて本番へ向かった。

「改めてポテンシャルの高さを感じて凱旋門賞に行けた。この年はオルフェーヴルもトレヴもいたから、レベルは高かったなと思う」

レースはフランスの3歳牝馬トレヴが勝利。11年の日本ダービー馬オルフェーヴルは2年連続の2着に敗れた。

キズナは4着に終わったが、直線の半ばで2番手から先頭をうかがう見せ場十分の競馬だった。

「力を出せたと思う。あわやというところがあったしね。コツじゃないけど、癖みたいなのをつかんでいるつもり。だんだんと、トリッキー感はなくなってきているのはあるかな。それをうまく生かせたレースだった」

武豊騎手は凱旋門賞にこの後、5回騎乗しているが、5着以内に入ったのはキズナが最後。12度目の挑戦は果たして-。栄光として激闘録に刻まれる日となるか。(おわり)