全日本柔道連盟は27日、東京・講道館で強化委員会を開き、海外で最後の東京オリンピック(五輪)代表選考大会となったグランドスラム(GS)デュッセルドルフ大会(21~23日、ドイツ)を欠場した3選手を五輪代表に決めた。

強化委員会は、GSデュッセルドルフ大会までの成績や対海外勢の対戦成績などを総合的に判断し、出席者の3分の2以上が、2番手との差が歴然としていると判断すれば代表に選出した。

直近のGSデュッセルドルフ大会を故障により欠場した、16年リオデジャネイロ五輪男子100キロ超級銀メダルの原沢久喜(百五銀行)、男子100キロ級で17年世界王者のウルフ・アロン(了徳寺大職)、女子57キロ級で18年世界女王の芳田司(コマツ)の3選手を代表に決定。男子66キロ級で19年世界王者の丸山城志郎(ミキハウス)は、ライバル阿部一二三(日体大)との代表争いが混戦で最終選考の全日本選抜体重別選手権(4月4~5日、福岡)へ持ち越しとなった。

男子81キロ級で、GSデュッセルドルフ大会初戦敗退に終わった永瀬貴規(旭化成)、男子90キロ級で同大会銅メダルの向翔一郎(ALSOK)もこれまでの実績を評価され、代表に決定した。

東京五輪代表選考は、選手の準備期間確保を重視した「3段階」による選考で決める。今回は「2段階目」となった。