全日本柔道連盟(全柔連)の中里壮也専務理事は15日、来夏に延期された東京五輪代表で唯一決まっていない男子66キロ級代表の内定が、来春までずれ込む可能性があることを示唆した。

オンライン形式で実施された全柔連の強化委員会と常務理事会に出席。合同取材に応じた中里氏は、19年世界王者の丸山城志郎(ミキハウス)と17、18年世界王者の阿部一二三(パーク24)が争う男子66キロ級の選考方法について「まだ白紙。延期になった4月の全日本選抜体重別選手権(福岡)ができるか分からず、何とも言えない。別途選考会や来年の選抜もあり得る」と話した。

両選手は、先月の全日本選抜体重別選手権で最終決着をつける予定だったが、新型コロナウイルスの影響で大会が延期された。新たな日程のめども立ってなく、自主トレーニングの日々が続く。全柔連としては公平な選考を保ち、両者が万全な状態で臨めるよう準備期間を約3カ月設ける考えを示した。