東京オリンピック(五輪)柔道男子60キロ級代表の高藤直寿(27=パーク24)が、男子66キロ級代表決定戦(12月13日、東京・講道館)で争う19年世界王者の丸山城志郎(ミキハウス)と17、18年世界王者の阿部一二三(パーク24)に刺激を受けている。

18日、オンライン取材に応じ「(代表合宿や道場などで)2人を見て思うのが、周りがまだ(コロナ禍の影響で)試合ムードがない中で雰囲気が違う。オーラが出ているし、見ていて刺激にもなっている」と感化されている様子。阿部は所属の後輩で、同級生の丸山は小学時代から親交があるなど複雑な胸中も吐露した。

8カ月後に迫る、2度の大舞台へ向けて稽古も順調で、「柔道の体」に戻ってきているという。コロナ禍以降の復帰戦は、来年2月開催予定のグランドスラム(GS)パリ大会か、GSデュッセルドルフ大会に出場する考えを示した。

東京五輪では、日本選手団金メダル1号に期待が懸かる。アニメ映画が大ヒットを記録している漫画「鬼滅の刃」好きでもある27歳の柔道家は、「常に全集中でやらせてもらいます。東京五輪では小さいころから夢だった金メダルを必ず取って、柔道チーム、日本選手団、全選手を勢いづけたい」と、リオ五輪のリベンジを誓った。