ソフトボール女子日本代表は17日、東京五輪決勝の会場となる横浜スタジアムで強化合宿を開始した。ユニホームは、胸に白字で「JAPAN」と刻まれ、上下とも真っ赤という新デザイン。金と白からガラリ変わった五輪用だ。エース上野由岐子(38=ビックカメラ)は「日本らしいユニホーム。周りのみんなからカッコイイなと思われるプレーをしないといけない。気を引き締めて戦っていきたい」と覚悟をにじませた。

言葉だけでなく、振る舞いも「カッコイイ」姿があふれ出る。グラウンドでは投手陣へ技術の伝達を惜しまない。調子を落としていた浜村には野球ボールを使いながら、体重移動のやり方を指導した。「世界で通用するピッチャーになるために必要なことはある程度、分かっている。それぞれのピッチングスタイルに応じて、アドバイスをしていければいい」。五輪は真夏の連戦。上野に次ぐ投手の成長が加速すれば、Vの確率も自然と高まっていく。

金メダルの獲得は「使命感」と捉える。五輪開催を危ぶむ声も「やる、やらないと決めるのは私たちではない。周りに流されず、歩かないといけない道を進んでいく」と力を込めた。【上田悠太】

○…代表活動は2月以来で、新型コロナ禍以降は初だった。宇津木監督は「選手の姿を見て、うれしかった。監督としての幸せ」と話した。代表候補選手20人の中から、五輪本番のベンチ入り15人。「もう1度考えてやっていきたい」と競争を促した。