来夏に延期された東京オリンピック(五輪)スポーツクライミング女子代表の野口啓代(30=TEAM au)が、31歳の誓いを立てた。

29日夜、自身のインスタグラムでトークライブを開催。30日で31歳になる日本女子の第一人者は「五輪が延期になっても目標は変えず、同じ目標を達成したい」と、金メダル獲得へ改めて決意を示した。1年2カ月後の大舞台を見据え、自粛生活ではトレーニング方法を見つめなおし、現在は短距離の走り込みなどで心肺機能の強化を図る。目標を毎月掲げて「小さなチャレンジや、その積み重ねが結果につながるはず」とぶれない姿勢を貫く。

集大成と位置づける東京五輪で現役引退する。五輪が延期となり、競技人生が延びたことを心から喜ぶ。「素直に『もっと登れてうれしい』と思う。五輪のこだわりよりも、東京でスポーツクライミングが初めて実施されることが大きなモチベーションになっている。五輪の開催地がパリやロサンゼルスであれば、また違ったのかなと思う。最後は、家族やこれまで支えてもらった方らに最高のパフォーマンスを見てもらいたい」。日本女子のエースがさらなる進化を誓った。