バレーボール女子代表の中田久美監督が30日のオンライン会見に臨み、東京オリンピック(五輪)女子代表12人を発表した。
代表監督に就任して以来、試してきた選手は実に50人。新型コロナウイルスの影響で五輪1年延期となり引退を余儀なくされた有力選手も中にはいた。そんな選手たち1人1人の思いをかみしめ中田監督は「私なりに50人の選手たちに敬意と感謝を込めて選んだ」。声を震わせながら、選考理由を説明した。
<1>大舞台にも物おじしない「心」<2>メダル獲得に向けて卓越したプレーを披露できる「技」<3>連戦にも高いパフォーマンスが維持できる「フィジカル」<4>4月の始動会見で明かした「3つのわが道(自ら進む「我が道」、日本のオリジナルを追求する「和が道」、世界一の団結力の「輪が道」)。これらの要素を検討し、五輪代表12人を決めたという。
中田監督は「本当にこの5年間いろんなことがありすぎた。誰もが予想していなかったコロナウイルスで引退をした選手も含めて東京五輪の思いを目の当たりにしていた。このチームの集大成の中で簡単に選ぶことはできかった」と複雑な心境を明かした。就任会見で語った「伝説のチームを作る」。「東京オリンピックやって良かったねと言われるように、現場に立つ人間として役割を果たしたい」と話していた。
<東京五輪バレーボール女子代表に内定した12人>
登録メンバー(背番号、名前、年齢、所属チーム)は以下の通り。
◆セッター
・田代佳奈美(30=デンソー)
・籾井あき(20=JT)
◆アウトサイドヒッター
・石井優希(30=久光)
・古賀紗理那(25=NEC)
・黒後愛(23=東レ)
・林琴奈(21=JT)
・石川真佑(21=東レ)
◆ミドルブロッカー
・荒木絵里香(36=トヨタ車体)
・奥村麻依(30=デンソー)
・島村春世(29=NEC)
・山田二千華(21=NEC)
◆リベロ
・小幡真子(28=JT)