【前検リサーチ】

 前検日は、接近中の台風の影響を受けなかった。しかし進路次第で、水面状況は激変する。いつも以上に対応力が問われるシリーズになりそうだ。

 その中で、地元勢の重成一人と片岡雅裕が好素性機を手に入れた。重成は6月に浜野谷憲吾が周年記念を制した33号機。特訓後は「よっしゃーと胸を張れる感じではない。思い切ってレースできる感じじゃない」。ただし、体重は51キロまで絞り、気合のほどがうかがえる。片岡は、お盆戦で石丸海渡がデビュー初優勝を飾った24号機。「まずまず」と表情を緩めた。すでにプロペラはターン回り重視へ調整。「目標? 優勝したいです」と即答。初の地元SGでも、地の利にパワーが加われば格上を脅かしても不思議ない。

 注目のエース17号機は中村亮太に渡った。とはいえ今期F2で事故点過多。重荷を抱える葛藤はあるが「乗りやすかった」。冷静に立ち回ってシリーズを盛り上げるか。【窪寺伸行】