“花の88期”は、5人のタイトルホルダー(山崎芳仁、武田豊樹、成田和也、佐藤友和、渡辺一成)と、1人の五輪メダリスト(永井清史)を輩出しているエリート期だ。
そして今年、7人目のグランプリレーサーが誕生した。近畿ラインの番人・南修二は、22年の歳月をかけてKEIRINグランプリ出場権を勝ち取った。
競輪場に入ると厳しい表情を崩さず、余計なことは一切言わない。取材者泣かせの寡黙な勝負師が、グランプリ出場を決めて本音で語ってくれた。
-デビューして同期がすぐにG1戦線で活躍していく姿をどう見ていた
南 悪い言い方かもしれないが、別の世界の話のように感じていた。どこか客観的に見ていたと思います。僕の在校順位は36位だったが、仕掛けることもできず、流れ込んでいただけで取った順位。学校(現養成所)時代から順位以上に力の差を感じていました。決して諦めていたわけではないが、リアルではなかったですね。
-競輪祭でグランプリ出場が決まった。同期からの祝福は
南 何人も祝福の連絡をくれました。山ちゃん(山崎芳仁)もすぐ連絡をくれた。グランプリへのアドバイスは特になかったが、おめでとうと言ってもらってうれしかったです。
-若手時代から厳しいヨコの動きで鳴らした南選手が、近年は競輪はヨコよりもタテという意識で走っていた。その真意は
南 10:0でタテというわけではない。ヨコに動くためにはタテが必要という意味。また逆もしかりで、タテを出すためのヨコも重要と思っている。
-今がキャリアハイ
南 よくそういうふうに言われますが、まだ練習の数値が上がっている段階。自分ではまだまだ伸びると思っている。
-グランプリ賞金の使い道は。古性優作選手は税金が怖いと言っていた
南 使い道に興味がないと言ったら良くないですよね。いろいろ古性に相談してみます(笑い)。
-6月高松宮記念杯の開催中に、恩師の郡山久二さんが亡くなった。古性選手は、かなり動揺したと言っていた。そのときの心情は
南 宮記念杯で聞いたときは、不思議な感覚だった。悲しみよりも「郡山さんに恥をかかせられないぞ」という気持ちが強まりました。
-いつも身近にいる古性選手をどう思う
南 素晴らしい以外の言葉がありません。
近年のグランプリは、佐藤慎太郎、和田健太郎の優勝や、岩本俊介や桑原大志の出場するまでのドラマなど、40代がたびたび話題に上る。今年は、苦労人の南修二の番。きっと人生最高のパフォーマンスを見せてくれる。【松井律】























