私のGPの本命は清水裕友だ。
今年前半の活躍は、4年ぶりのタイトルも近いと思わせる走りだった。しかし、年中走る競輪選手は365日、調子がいいことはあり得ない。好調期が過ぎると、いかにごまかしながら走るかが勝負になる。その点、清水はよくしのいだ。
18年の静岡GP。単騎で自分の優勝だけを考えたら、内を狙っても良かった。しかし、清水はインを切って、脇本雄太の先行を5番手からまくりにいく。まくれないと思っても、無理して仕掛けたように見えた。負けはしたが、誰よりも印象に残るレースをした。
今回も「レースを考えると悪い着しか思い浮かばないので、出たとこ勝負」とコメントしたが、足をためて直線勝負だけを考えているとは思えない。振り返ると、清水のレースは潔い。もっとズルいところがあれば、数が取れていた。しかし、そこをなくしたら清水ではなくなる。今回も動いて、自分が納得するレースをしたいのだろう。
レースは北井佑季-郡司浩平-岩本俊介のラインを、真杉匠が分断するかどうかがまず焦点になる。真杉は「レースのことはまだ何も考えてない」と言うが、当然イメージはしているだろう。
その時、清水はどうするか。真杉の動きを見て判断するのか、自分で好位を狙うのかが分岐点になる。私は真杉頼みではなく、自分で動いて南関ラインの後ろを取ることも考えていると思う。
記者会見に現れた姿は、誰よりもリラックスしていた。単騎の気軽さもあるのだろうが、開き直った清水に期待したい。(日刊スポーツ評論家)
【KEIRINグランプリ・ヤマコウの印】◎清水裕友 ○真杉匠 ▲古性優作 ☆新山響平 △郡司浩平























