富山は初日から暑かった。レース後、熱くトークをしていたのは1予7Rで藤井侑吾の後ろを固めた横関裕樹だ。「侑吾の(最終周回前半の)タイムは8秒前半が出ていたんじゃないかな」と驚いていた。隣で黒くイカついバーバパパのようないでたちで重倉高史が大きくうなずいている。「僕は離れたので、決まり手は『まくり』だと思います」。「3着に決まり手はねーて!」と返したが、普段はおとなしい重倉にクスッときた。
その藤井は「流れにちゃんと乗れた」と満足そうだった。先行できると強いが、そうでない時との差が大きい。やはり、先行力だけではなくてレースを読む力も必要だ。先日の小松島G3の2予は、西田優大の4番手を取ったが、後ろから来た松井宏佑に4番手を奪われ、巻き返すも西田に合わされて9着で終えた。西田は123期、藤井は115期。デビューしたての若手とがっぷり四つで戦うには限界がある。今、彼に必要なのは先行選手としての引き出しだ。
予選クラスだと藤井を本線に組んでくれるが、レベルが上がると猛者たちがたくさんいる。思う通りにレースが動かないから思考停止するのではなく、今後は考え抜いて現状を打破してほしい。(日刊スポーツ評論家)























