橋本優己が復調してきた。1予4Rは先行して2着。力強い走りだった。
デビュー時から先行にこだわり、強靱(きょうじん)な地足を武器に戦ってきた。2年前の平塚ダービーでは準決まで勝ち上がり、ブレーク間近と感じた。本人もそこから上位定着を狙っていたが、警戒されて次第にリズムを壊した。位置を取ろうとしても、ダッシュが遅れて内に包まれるレースが多くなる。年齢とともに強さの質は変わる。彼は結果を求めて、質を早く求め過ぎた。ダービー後はレースで警戒され、先行させてもらえなくなった。
彼はダッシュより、長い距離で勝負してきた。そこで「勝たなければいけない」地位になると、長い距離をためらうようになる。近況はそこに気づいたのか、足をため過ぎて勝機を逃すレースが少なくなった。
初日のレースも打鐘先行で2着に粘った。勝因は打鐘前に迷わず仕掛けたことや、中島詩音が4番手を狙ったところに尽きる。今の橋本を評価しての動きだったはずだ。
今の競輪は古性優作や郡司浩平らがエースとして引っ張っているが、110期台世代が取って代わろうとしている。その流れに乗るためにも、2予10Rで自分の持ち味を出すことが大切だ。(日刊スポーツ評論家)






















