新田祐大(31=福島)が初の競輪王戴冠で、今年2度目、通算5度目の4日制G1制覇を飾った。最終2角手前6番手から、豪快なまくり一撃で圧勝した。3年連続4度目のKEIRINグランプリ(GP)でも、スーパーダッシュ全開で悲願の初制覇を狙う。
異次元のハイスピードで新田が今年最後のG1を支配した。赤板で前を押さえた山中秀将が先行して6番手。同じナショナルチームでスピードを進化させる深谷知広は8番手。「深谷の動き待ちになったが自分のタイミングで仕掛けられた」。最終2角手前から猛ダッシュで一気に前をのみ込み、シリーズ最速上がり10秒6の圧勝劇で締めくくった。
6月高松宮記念杯に続くG1・2冠目。しかし、決して順風ではなかった。「ナショナルチームで結果を出す大変さや使命感の中で、進化も退化もあった」。ナショナルチームの日程が最優先。今シリーズも含めて直前までハードメニューをこなした。「常に疲れがたまり切った状態での参戦だった」。自転車競技と競輪の両立を求められる厳しい状況の中で結果を出した。
勝利の余韻に浸ることはない。「明日(27日)にカナダ入りしてW杯に出場する。その後にチリへ移動して帰国は12月13日か14日の予定」。そこから12月30日のGP本番まで約2週間。練習時間は限られているが、GP初制覇への執念をたぎらせる。3度目の挑戦となった昨年は7着失格。「ふがいない結果でファンの期待を裏切ることになった」。進化するスーパーダッシュでリベンジを心に誓う。GPはもちろん、W杯第2戦での落車負傷で今回無念の欠場となった渡辺一成との連係。GPでも「新田劇場」を見せつける。【大上悟】
◆新田祐大(にった・ゆうだい)1986年(昭61)1月25日、福島県会津若松市生まれ。競輪学校90期生で在校52位。05年7月に函館デビュー。10年SSカップみのりでG1初V。15年日本選手権で4日制以上のG1を初制覇して同年オールスター優勝。昨年と今年の高松宮記念杯を連覇した。847戦292勝。通算取得賞金8億1625万7437円。172センチ、86キロ。血液型O。





















