田中晴基(31=千葉)が4番手まくりを決めて、今年2月小田原の国際自転車トラック競技支援競輪以来、2度目のG3制覇(4日制は初)を飾った。

 レースは田中-中村浩士の千葉コンビの前受けでスタート。赤板から竹内雄作-坂口晃輔が飛び出すと、田中は難なく3番手を確保。打鐘で古性優作がたたきに出るが、大塚健一郎は離れ、古性-竹内-坂口、そして田中-大塚以下で最終バックに突入した。2角から仕掛けた田中は、後方からまくった岩津裕介を制して、押し切った。

 「展開に恵まれた感の4日間でした。今年は試行錯誤が続き、来年こそは記念(4日制)をと思っていたので、うれしいです。別府は大好きな競輪場になりました」と満面の笑みで優勝賞金のボードを掲げた。「今年はあと2場所。全力投球です」。好漢・田中のスピード戦に注目だ。【来嶋泰之】