辻栄蔵(46=広島)がインから先マイを決め、そのまま悠々と逃げ切った。

16年以来、6年ぶりに新春の広島ダービーを制した。2着は4枠井内将太郎、3着は2枠船岡洋一郎だった。

「まずはホッとしています。船岡君のエンジンが出ていたので」。3節連続優勝中の船岡を警戒していた。それでも「全速でいいスタートも行けたし、1Mも落ち着いて回れた」とレースには納得の表情だった。

栄光楯を持っての記念撮影前には、予選トップながら惜しくも優出を逃した山口剛から声をかけられた。「ごちそうさまでした」と辻が頭を下げて返すシーンがあり、山口が「チックショー」と叫びピットが笑いに包まれる一幕もあった。

今年は3月にSGクラシック、5月には地元宮島でオールスターも控える。だが辻は「今まで通り1戦1戦、目の前のレースを全力でこなしたいと思います」と平常心を強調。コロナ対策が続く中、正月開催とあり多くのファンが本場に駆けつけた。「ファンの声援はありがたいし、ボートはライブで音を感じながら見てほしい」。22年の好スタートを、ファンへの感謝で締めくくった。