ガールズケイリンは7月1日で、12年に平塚競輪場で開幕して丸10年を迎える。それを記念して29日から3日間、平塚で初めて女子選手だけで争う「オッズパーク杯 ALL GIRL,S 10th Anniversary」(2個トーナメント12R制)が行われる。開催に先立ち27日、都内ホテルで記者会見が行われ、出場する小林莉子(29=東京)石井寛子(36=東京)佐藤水菜(23=神奈川)が参加。10周年の喜び、ファンへの感謝、そして平塚バンクへの思いを話した。

ガールズ1期生の小林は平塚の開幕節でデビューし、そして初優勝を飾った。その年の暮れは勢いそのままに初代ガールズグランプリ(GP)覇者にもなった。「(開幕を)鮮明に覚えています。お客さんの熱意がすごかった。始まったんだな…と思いました。グランプリを勝って簡単に負けられないという思いでやってきた。平塚には思い出がたくさんある」。ガールズケイリンを発展させようと緊張感に満ちた当時を思い起こし、新たな発奮材料としていた。

石井はガールズ初の500勝レーサーになった。そのうちの1勝は17年平塚ガールズGPで挙げたもの。「平塚のグランプリは7着(20年)もあるんです。相性がいいのか悪いのか」と、いたずらっぽく笑った。

佐藤はアジア選手権女子ケイリン(22日・ニューデリー)で金メダルを獲得したばかりで、首にかけたメダルがまばゆい光を放つ。「強い先輩や相手をどうやって倒すか、研究している。平塚は競輪好きの父に連れられて、小さい頃からなじみがあります」。昨年10月には世界選手権の同種目で銀メダル。世界基準のスピードに“地元パワー”を合わせて、V取りといきたい。